雨漏り防止対策を行う施工内容

屋根の構造をご存知ですか?

屋根の構造はとてもシンプルで、屋地板(屋根の下地として使用している板)の上に、防水シートを敷き、その上に屋根材を直接打ち付けるだけのシンプル施工です。

屋根の仕方
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はじめに下地(コンパネ)野地板を張り、防水シート(ルーフィング)を張ります。屋根材を下方部から1枚ずつ釘で打ちつけ、終わりです。左図のようになります。
・茶色:屋地板
・緑 :防水シート
・黄色:屋根材

辰巳塗装店のコメント

屋根をそのままにすると屋根の塗膜が剥げ、劣化してしまい、防水性を失います。波型に反ってくる場合もあり、屋根の下地材が腐り、雨漏りの原因になります。
この場合は屋根全体を葺き替える危険性もでてきます。
その際はもちろんのこと生活の一部なので、無駄なコストがかかるケースが多数あります。

そこで「縁切り」という方法があります。
元々、屋根材の表面には、雨水排水や、通気性の確保を目的とした溝がついています。しかし、その隙間を埋めてしまい、屋根材の合わせ目から進入してきた雨水が排出されなくなってしまいます。
そこに雨水が浸入し、結果的に屋根の腐朽や雨漏りの原因になります。元々ある屋根の隙間を人工的に造りだすことを、縁切りといいます。この作業をするかしないかで、屋根の寿命につながります。

縁切りの仕方
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左の写真のように、長年屋根の溝を塞がれた状態の縁切りをしたところ、溜まっていた雨水が流れ出てきました。
この雨水のたまりが、屋根の腐朽になり雨漏りにもつながっていきます。毎回これを行うも大変かと思います。

そこで今回は・・・!!

屋根を綺麗にしたいけど出費は抑えたい、お客様に必見の内容です。まだ葺き替える必要性のない家に関しては屋根を塗り替えれば問題ありませんが、上記でも記載している通り、塗料だけでは、雨漏り防止はできません。

そこで今回はタスペーサーと言われるものを使用します。

タスペーサーは、屋根塗装(塗替え)時の縁切り作業をより適切に行なえる部材です。
従来の工法での作業時間も大幅短縮。(初めての塗り替えの場合、100㎡の屋根なら約2時間で終了) 何よりも、屋根の塗替えを行う時は、タスペーサーを使えば、適切な作業で長期的に下地への通気性を確保できます。

タスペーサー
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【特徴】
■下地材の腐食防止・雨漏り防止・・・雨水排出や通気性の確保(縁切り)が容易に出来ます。
■確実な縁切り・・・屋根塗装(塗替え)時の縁切り作業をより適切に行なえる部材です。
■作業性向上・・・従来の工法での作業時間も大幅短縮(100㎡の屋根なら約2時間で終了)

【詳しい動画説明1】
縁切り材、タスペーサーの商品説明動画です。タスペーサーというものがどういうものかわかりやすく説明されています。こちらの動画は発売元(有)セイム様が作成された動画です。
(タスペーサー販売元/有限会社 セイム http://www.e-same.biz/

【詳しい動画説明2】
タスペーサーの有効性を実験・検証されている動画です。非常にわかりやすく検証されていますので、是非ご覧になって下さい。こちらの動画は、上の商品説明動画からの抜粋になります。
(タスペーサー販売元/有限会社 セイム http://www.e-same.biz/

このように屋根を塗装する際にこのような縁切りは必要不可欠です。お客様のお住まいをいつでも快適に過ごせるように、辰巳塗装店では屋根の塗り替え等を行う際にこのようなタスペーサーを用いることをおすすめ致します。

是非、この機会に塗り替えと雨漏り防止策を検討してみていかがでしょうか?まずは必ずご相談下さい。

皆様のお住まいをお守り致します。

雨漏り防止対策 その2

コロニアルの屋根には棟に押えトタンがあり、中にある長押しという板に釘で押さえています。下記のような図になっています。

屋根の施工によって差はありますが、風圧や建物の振動によって釘が浮いています。下記のような図になっています。

ステンレスの釘が使われているケースがまれにありますが、通常の釘を使用しているケースが大半です。
通常の釘ですと、当然錆びてきますし、抜けやすくなっています。なぜステンレスを使用しないのでしょうか?下記内容が挙げられます。

①ステンレスネジより安価である。
②簡単に打ちつけることが出来る。(ネジ穴をあけないと入らない。)

浮いた釘を放置すると、強風でトタンが飛ばされ、雨漏りの原因となるので、屋根の塗り替えの際には、ステンレス製のネジに打ちかえることが重要なポイントになります。